2009年12月7日月曜日

満月の瞑想会 in 世田谷観音 

 
 晴れ渡る空、澄んだ空気の中、世田谷観音における満月の瞑想会第1回目が行われました。

 ご住職のお声がけで数名の方が集われ、1回目とは思われないくらい、繊細で静かなエネルギーに満ちたものとなりました。

 当日まで他の仕事が恐ろしく忙しく、もうよれよれボロボロどよどよでどうなることかと思われましたが、無事に準備も整い、朝、聖観音さまにご挨拶にお参りしたところ、その日のお天気のように澄んで温かなエネルギーに変わっていました。

 まずは、瞑想入門ということで、瞑想ってなんなのか、どうして瞑想が必要なのか、私たちの存在ってどういうものなのか、お話をしました。
 
 そこでお伝えしたのは、次の主な3つの点でした。
① 自分自身を信じることが大切であること、全ての答え、全ての道は自分の中にあること
② 2つ目は魂とパーソナリティのこと、それぞれの道を通って本当の自分である魂に出会うために誰しもが  生まれてきていること、パーソナリティの浄化が大切なこと
③ 3つ目は瞑想とは、もしくは魂に向かうためには、自分の内側に意識を向けて入っていくこと
  意識のセンター、ハート、ビーイングと3つの側面から入っていくこと

 その詳しいことについては、また折をみて書いていきたいと思っています。

 その後、身体を整えてから、ホ・オポノポノというハワイに伝わる古くからの癒しの叡智を使い、マインドの浄化を行いました。ホ・オポノポノというのは、私たちの潜在意識に蓄積している過去の記憶を、「ありがとう」「愛しています」「ごめんなさい」「許してください」という4つの言葉で消していくというものです。過去の記憶といっても、ここで言っているのは旅とか子どもの頃の思い出とかそういう意味ではなく、潜在意識に刻み込まれた痛みや恐れ、怒りなどネガティブな感情、エネルギーブロックなど、私たちを無意識にコントロールしているものについてです。それら4つの言葉は、ごく普通のシンプルな言葉ですが、本当にパワフルなのです。

 そして、さらにチベタン・ベルの音でマインドのゴミを取り除き、クリアにしてから、瞑想に入りました。

 呼吸を使い、まずは内側に意識を向けるということがどういうことか、体験的に理解できるよう、ガイドしていきました。
 予定では、身体の部位を観察したりして、自分の中に距離を作るという瞑想をしようかと考えていたのですが、参加者の方がすでに十分静けさの中にいたので、そのままさらに深い瞑想へと入っていきました。

 ランチは玄米と黒米、小豆、麦、きび、クコのお粥と、根菜やきのこをたっぷりと使ったお味噌汁や、さつまいもときくいものきんぴら、おひたし、柿の白和え、ゆず大根でした。
 参加者皆で協力して作り、おいしくいただきました。
 
 料理も食事も瞑想です。常に自分の内側を見つめ、そこで起こっていることに気づいています。
 
 人それぞれにやり方も違います。他の人のやり方を尊重し、調和が生まれてくることをここでは目指しました。もちろん、初めて出会う方々ばかり、初めての調理場で、うまくいくことばかりではなく、予想以上に時間がかかってしまい、今後要検討のことが多々あるものの、参加者の方々の手と心のこもったおいしいお食事ができあがりました。

 お手軽マクロビの献立でしたが、やはり、身体や心に優しいものが瞑想の時にはふさわしいですね。
以前、マクロビをされていた方もいらして、またやってみようかという気になってくださった方もいました。


 午後はダンスから始まりました。
瞑想というと、ただじっと座っているというイメージを持たれているかもしれませんが、瞑想とはとどのつまり、エネルギーワークなのです。現代人は、頭にほとんどのエネルギーが行っているので、すぐに座ってもなかなか頭から離れることができませんし、エネルギーが停滞していると、瞑想も深まりません。そこで、まずはダンスで全身のエネルギーを活性化させます。同時に、バラバラな身体のエネルギーの流れをよくし、バランスをとっていきます。

 その後、ナーダブラーマ瞑想という、ハミングを使ったとてもヒーリング効果のある瞑想を行いました。ハミングのバイブレーションが微細なエネルギーブロックもほぐしてくれたり、身体全体の振動数を高め、バランスをとってくれるのです。
これは、ハートを開いていくのにもいい瞑想法です。


 そして、呼吸とともに手放していきながら、ビーイングへと入っていく瞑想を行いました。
 
 世田谷観音は、すぐ隣に高校があり、生徒たちの賑やかな声や、道を行くバイクや車の音も入ってきます。庭を掃く箒の音や鐘の音など、様々な生活音が入ってきます。今回参加された方々はあまり気にならなかったようで素晴らしいなと思いましたが、普通、瞑想に慣れないと、そういった音が気になるものです。でも、実はうるさいのはそういった周りの音ではなくて、自分自身のマインドなんですね。本当に内側に集中していくと、そういった音はただ周りを流れていくだけで、内側の静けさには何の関係もないことがわかるようになっていきます。

 最後は、ハートと祈りの瞑想を行いました。
 
 時間がなかったので、ほんの少ししかできませんでしたが、ハートは魂の眠っている場所です。やはり、そこを開いていくことが瞑想の真骨頂です。

 本当の祈りとは、神さまや仏さまに個人的な何かをお願いすることではありません。もちろん、そういったお願いもどんどんお願いしていいと思います。この世界で願いをかなえ、幸せになることは大切なことです。でも、真の祈りは、自分自身の内側にエネルギー的な平安と愛を実現し、そこにとどまっていることなのです。それは、自ずとあふれだし、世界に分かち合われます。それが本当の瞑想でもあります。

 愛するとは、誰かが誰かを愛するのではなく、自分自身が内なる愛の中にとどまっているということなのです。そして初めて、世界に本当の平安と愛がもたらされるのです。

 それは、パーソナリティを超え、実際の生活がどうあるか、何が起こっているかに全く関係なく、誰もが瞑想を通して実現できるものなのです。

 そういったことを、瞑想という実際のエネルギー体験を通して、これからも伝えていきたいと思っています。なにより、ひとりでもふたりでも、本当に真の自分自身に出会っていくお手伝いができれば、それがなによりです。

 最後に、ご縁があって、素晴らしい場所を提供してくださった世田谷観音のご住職と、ここを紹介してくださった方と、そしてここで出会われた方々に感謝をお伝えしたいと思います。ありがとうございました。

らぶ。鏡海