2011年3月22日火曜日

アセンション

 何年前になるだろうか、マクロビオティックスの先生であるM氏から、こんな話を聞いたことがある。M氏は、マクロビオティックス界では著名な先生だ。細くて優しいが芯のピンっと通った、職人気質の誠実な、一見して信頼できると感じられる人だった。当時、子宮を患っていた私は、食事療法のために、M氏の診断を受けたのだが、M氏は私の手を見るなり、子宮に問題があることを見て取り、いろいろ示唆してくださった。
 
 その時に、これから地球に起こるであろうことを話してくださった。それは、にわかには信じがたい話ではあったが、M氏の淡々と誠実に話される口調には大きな説得力があった。
その数年前、M氏の枕元にある木の精霊が訪れ、フランスのある場所を浄化して欲しいと頼まれたという。当時、その場所に行くのはかなりの難を要する場所であったらしいが、不思議と次々にサポートが現れ、すんなりと行けたということだった。浄化については特に専門ではないため、M氏なりの方法で、塩と日本酒を使って浄化し、日本に帰ってきたところ、またその精霊がお礼に訪れたという。そして、これから起こることを逐一、M氏に話して聞かせてくれたらしい。

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 2012年前後、人類の意識のアセンションに向けて、各地で天災が起こる。日本においては、各地で大きな地震が起こり、多くの場所が水没してしまう。東京を挟むようにある2つの活断層がずれ、その間の土地がすっぽりと水没してしまうという。地震が起こってから水没するまで4時間しかないという。日本でまったく沈まないのは四国と東北の一部だけで、後は部分的に水没してしまう。逆に、100年くらいかかって、沖縄はかつてのムー大陸が浮上してくるという。そして、富士山が御殿場あたりから噴火するだろうと。
日本は、かつてはるかな昔、地球を統治していた神が、他の神々によって封印された地だと言う。だから、龍の形をしているのだそうだ。それより地球は分離と闘争の時代に入り、今に至ってきた。これから、統合と調和の時代に入るにあたり、その封印されていた神が現れるというのだ。富士山の噴火とは、それを意味するという。そして、地球は再び、その神の統治の下、融合と調和の世界になっていく。
そして、その天災の最中、人は皆意識を失ってしまう時が来る。その時に、神が内側に光りがともっているかどうかを見分け、光りをともしている者の意識を吹き返させるという。

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 もう何年も前のことなので、記憶も正確ではないかもしれない。神話か夢物語のようで、そこにははっきりと指し示せるような信憑性も何もない。
一笑に付すのは簡単だが、私はその時のM氏の穏やかな顔が忘れられない。嘘でも虚言でもなく、奇をてらうためでもからかうためでもない。彼の誠実さから、あったことをあったままに話しているとしか感じられなかった。

 それから後、いろいろな方面でアセンションのことを耳にするようになった。その中には、M氏から聞いた話に酷似したものや、魂に向かう人の数が増えれば、そのプロセスもずっと穏やかなものになるというものなど、それについて語る人によって様々なバリエーションがあるようだ。
 私には、アセンションについてはそういった外側からだけの情報しかなく、自分自身の内側から発された情報は残念ながらない。ゲリー・ボーネルのアカシックレコードを見るというワークショップに参加したときに、かすかにそのイメージを直観的に感じたくらいで、確かな確証もないままだ。それに、神が封印しあうとか、光りがあるかないか見分けて人を選別するとか、同意しかねる観念もあって、M氏の話をそのまま全て信じるわけではないが、そこに、確かに何かの真実があるように感じられて仕方がない。実際、ここ数年の地球のすごいエネルギーの変化は実感している。それは、脅威的なものではなく、むしろ私たちをサポートするものだ。自分自身の進化や変容も大きいし、環境も変化も大きい。全てがそこに向かっていると見ればつじつまの合うことも多い。

 そして、今年に入って、ニュージーランド、東北関東大震災と続いた。これは、その序章なのだろうか。それとも、このまま収束していくのだろうか。

 12年ほど前、私はシーディングという市民団体を主宰して、環境問題を取り上げていたことがある。その会は、社会ではなく、「自分自身を変えていく」という主旨だったため、あまり広がらなかったが、その時に、地震⇒津波⇒原発崩壊という危機はすでに予想され、大きく警鐘していたことだった。それがそのまま、今、目の前で起きている・・・。当時、警鐘しながらも、正直どこかで「本当だろうか」という思いが自分の中にもあった。
 今、M氏やその他の人たちが発してきた警鐘を、私たちはどう受け止め、どうしていくか。一般の社会の中で、そういう話をしても、今まではあまり相手にしてもらえなかった。今、話す時なのかどうか、正直迷っている。脅したくはないからだ。脅されて魂に向かうものではない。それはもっと、威厳のあるものだ。だが、知っていたのに知らせなかったら・・・。2012年は、もう目の前だ。私にも、人間として愛する人たちがたくさんいる。見知らぬ人も、全て、アセンションした人類意識、愛と調和の中で、この先幸せに生きていくことを望んでやまない。

 このブログを読んだ方がどう判断されるかは、各自におまかせする。それぞれが、それぞれの真実、誠実さの中で、受け止めてもらえたらうれしい。
 
 

2011年3月19日土曜日

「愛」という潜在性

伊豆は珍しく風が止み、木々は静まりかえっている。

 人間には、大きな潜在性がある。
 「愛」という潜在性が。

 種が芽を出す時、その殻は割れる。
 やがて咲く花のために、種は自らを打ち破る。

 日暮がゆっくりと進み、山々は徐々に空に溶けていく。
 
 
 

2011年3月17日木曜日

お久しぶりです

伊豆は今朝から、時折太陽の光りが差し込む中、あられまじりの雪がちらついています。

久々にブログの更新をしようと思っていた矢先、東北関東大震災による、大きな災害が起こりました。津波や福島原発の被害により避難をされている方々が、この寒さの中で物資もなく、どんな思いをされているだろうかと思うと、持てるだけの物資をかついで今すぐにでも駆けつけたいという思いにかられます。あるいは、節電、寄付はもとより、ここまで移動できる方々の避難場所に我が家を提供しようと思ったり。きっと、今、多くの方が自分にできることは何かと、心をひとつにして考えていることでしょう。
うちにはテレビがないため、ネットでNHKの速報番組を見ていますが、画面の横にチャットがずっと流れています。いろんなつぶやきに、いろんな人がいるのだなー、と改めて関心を持って見ていました。中に、批判をつぶやく人たちも多くいます。対象は総理だったり東電だったり他のチャットだったり、いろいろですが、初めは私も「こんな時に批判なんて・・・」と感じていました。でも、これも、「何とかしたい」「何とかしてあげたい」という心のひとつの現われなんだろうと気がつきました。
現地で、実際に動いていらっしゃる方々は、誰しも持てる限りの力を尽くしているのだと思います。そうでない人たちも、それぞれのスタンスの中で、今できることをやりながら、自分が献身できる時に備えているのではないかと思います。
世界各地からもたくさんの応援が来ています。

また、地震当日、東京の町田方面は一帯が停電になっていて、信号もついていない状態が続きましたが、かえってどの車も道をゆずりあっていました。人間って、緊急事態には助け合う精神が自然に働くものなんですね。すごいと思いました。

災害はない方がもちろんいいです。あって欲しいわけでは全くないけれど、いざという時には人間はこんなにも心をひとつにして助け合おうとする。本来持っている、そんな「愛」の性質を災害は最大に目覚めさせてくれるのだと思いました。

私たちにできることのもうひとつは、「不安」や「心配」を取り除くことだと思います。
それは、実際に物資が行き渡り、安定した生活が保障されることで取り除かれることと、もうひとつ深い意味で「不安」や「心配」が取り除かれるということがあります。目の前にパンがあっても不安になる場合と、パンがなくても不安にならず、平安の中にいることができるようになる場合があります。

 私たち瞑想者が最も貢献できるのはこの後者です。もちろん、一市民として前者に尽力することも大切ですが。どんな場合でも、どんな状況でも、内なる「平安」を絶やさずに、そのエネルギーで周りを満たし、そのエネルギーを被災地に送るということ。被災された方々を思い浮かべ、自分のハートで包み込み、その「平安」の中に浸し込みます。私たちは全て深いところでつながっています。そうする時、自分自身の深いところで何かが癒されていくのを感じられることでしょう。私たちのハートは、「愛」のエネルギーで満ち溢れます。それらが、私たちを動かしていきます。それらはやがて、形を取り、真の復興をもたらすことでしょう。

 雪は止み、海は穏やかに雲を映し、森は静かに、ただたたずんでいます。