2020年4月9日木曜日

「トータル・パス」 霊的進化と人間性の成熟の「道」序章

「トータル・パス」

この教えは、
真の自分自身に目覚め、
この二元の世界を超えて、
魂の全体に出逢い、
愛を実現し、
その魂を通して、
神性と一体になる霊的進化の「道」です

この宇宙の創造主としての真のあなた自身に目覚める「道」です

この次元から解脱し、
輪廻転生から解脱し、
全ての原初の原因である無限の神性に溶け去っていく「道」です

それらをトータルに実現した時、
私たちは肉体を持った人間として到達できる最大の神性への拡大へと達します

それは、
内的宇宙への旅です

私たちの内側に無限に拡がる内的宇宙、
神聖で真正なる無限の神性の中への、
拡大の旅です

また、
それは自己探求の旅です

「私」という存在の奥深くへと、
その存在の真のコアへと、
その存在の真の姿へと、
次元を上昇して出逢っていく旅です

同時に、
私たち人間は、
人間としての生を成熟させ、
完結させていきます

どんなに霊的進化を遂げても、
人間性が未熟であれば、
それは偏った成長に過ぎません

よく、スピリチュアルなシーンで見かけるのは、
単純な「わくわく」や、
好きなことをやる、
自分を好きになる、などですが、
それらももちろん大切ですが、
まだちょっと幼い段階と言えます

よく「ハートの声を聞く」と言いますが、
幼い段階では、
本当のハートの声と、ハートで起こる感情の声とを聴き分けることができず、
ころころと変わる感情の声に従ってしまいます

そういった事に関しては、
本文の中で詳しく書いていきますが、
このように人間性がまだ未熟な場合、
霊的探究も、浅いものになってしまいかねないか、
あるいは、
霊的進化だけが進んで、
逆にスピリチュアル・スーパー・エゴを作り出し、
優越感を持ったり、傲慢になったりしてしまい、
それがかえって最後の大きな障壁になってしまいます

一方で、
人間としてどんなに成熟しても、
霊的探究に意識的でなければ、
それもまた偏った成長に過ぎません

霊的進化という土台がなければ、
人間として本当に成熟することはありませんが、
もし、
霊的進化に無意識、もしくは無関心であれば、
実相であるこの次元に捉えられ続けたまま、
無限なる広大な虚空へと旅立つことはできません

霊的進化を遂げ、
人間として成熟した時、
私たちは真にこの次元から解脱します

それは、
熟れた果実が自然に枝から離れ、
ぽとんと地に落ちるようなものです

人間性の成熟とは、
完全な人間になるという意味では全くありませんが、
子どもの無垢さ、純粋さと、
老賢人のような深い智慧とを併せ持つような、
シンプルでありながら洞察に満ち、
魂からの発露がその人の内側からにじみ出ているような、
そんな印象を受ける事ができるものでしょう

私たちは、
自分自身の内側で起こることを、
誠実に正直に常に見つめていきます

霊的進化と人間性の成熟と完結、
そのどちらもないがしろにはできず、
私たちはその両面から働きかけていきます

それは、
両輪の輪なのです

だからこそ、
この教えはトータルなのです

この教えは、
明確な地図と、
そこを歩んでいくための誰にでも実践可能な具体的な方法と、
ダイレクトなアプローチ、
そして、
この「道」を歩んできたからこそわかる、
様々な落とし穴についての理解も持っています

この教えは、
今生で輪廻転生を終えたい人のためにあります

この次元を本当に超えたい人のためにあります

自らを、
神性に投げ出す段階にある人のためにあります

そのため、
自分自身での、
たゆまぬ日々の実践と、
自己洞察と、
教えを受け取る素直さ(スペース)が要求されます

というのも、
教えのある段階に到達すると、
自分自身の自我に直接向き合わなければならなくなるからです

非常に明確ではありますが、
簡単で楽な道だとは決して言えないでしょう

ふわふわキラキラしたスピリチュアルなイメージを好む方や、
「引き寄せの法則」など、この次元での何らかの利益や成功、幸福を求めている方や、
教師やマスターのパワフルな、あるいは愛に満ちたエネルギーや、
カリスマ性やサイキックなパワーを求めている方や、
霊能者のように自分の未来を占って示してくれることを望んでいる方や、
あるいは、スピリチュアルな先生に自分を認めてもらうことを求めている方や、
楽して、ショートカットで悟りたいと思っている方や、
自分自身を「悟り」という最高の栄誉で飾りたい方などには、
あまり向いていない教えだと思います

けれど、
何も特別な存在ではない、
ただの一般市民の私たちが、
社会生活を営みながら、
この「道」によって到達できた事こそが、
この教えの正当性を証していると思います

この教えは、
私たちが誰かから教わったものをそのまま踏襲しているものでもありません

もちろんベースとして、
私たちが修行時代に受け取って来たもの、
そのエッセンスは変わらずにありますが、
ガイダンスという、
宇宙の叡智から直接に開示されてきたものでもあります

そのため、
教え自体が進化していきます

この教えは、「宗教」でもありません
私たちを信頼する必要はありますが、
「信仰」する必要も、崇め奉る必要もありません

私たちは対等だからです

私たちはいかなる組織も作りません
組織は、
それそのものの本質がヒエラルキーだからです


でも、
教えに対してオープンでいること、
聞く耳を持つこと、
素直でいること、
愚直に自分で日々実践することは必須です

もし、あなたの中が自分の意見や他の教師たちの教えでいっぱいだったら、
この教えが入る余地がないからです

といっても、
霊的進化に対する知的な理解は非常に重要です

たくさんの先達の本や教えについて話されたものを読み聞きし、
基本的なことを理解したり、
知性を磨いていくことは重要な要素です

でも、
それ以上に重要な事は、
「体験」です

私たちは、知識だけをシェアしようとしているのではありません

あなたにもたらそうとしているのは、
まさに「体験」です

あなたの、「内的体験」です

あなたがあなたに向かい、
あなたを直接に「体験」すること
あなたを通して、神性を「体験」すること

「悟り」とは、
あなたの知的理解と体験的理解が合致、統合することです

あなたという「存在」の本質を、
体験的に「知る」ことです

では、
次回から、具体的にその教えの内容について、
順次書いていこうと思います


















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